2023.01.16
コロナ借換保証制度の創設
【1】借換保証制度創設の経緯
コロナの影響の長期化や物価高など、多くの中小企業が引き続き厳しい状況が続いている事から、
政府は2022年10月28日に新型コロナの影響により売上が減少した中小企業に無利子・無担保で融資する、通称ゼロゼロ融資の借換制度を創設しました。
【2】借換保証制度の概要
①開始時期 → 令和5年1月10日
②保証限度額 → 1億円
③保証期間 → 10年以内
④据置期間 → 5年以内
⑤金利 → 金融機関所定
⑥保証料 → 0.2%
⑦要件 → 売上又は利益率が5%以上減少もしくはセーフティーネット4号または5号の認定取得が必要。
⑧必要書類 → 借換を依頼する金融機関の作成した「経営行動計画書」を保証協会に提出する必要がある。
【3】制度の利用について
当初借入の際に設定した据置期間の終了が集中する(返済が開始する)2023年7月以降の中小企業の資金負担を目的としたものであり、未だコロナ禍や物価高騰の影響を受けて業績の回復が困難である中小企業については、積極的に活用すべきだと思います。
制度の利用に関しては、【2】⑦に示すように金融機関に書類の作成をしてもらう必要があるため、相談の順番待ちが予想されます。利用を予定している場合は早めに対応してもらえるように、早急に金融機関への相談が必要かと思われます。