遺贈寄付
ここ数年で遺言書の作成依頼や相談が増えました。
もとより相続や遺贈、贈与などの分野に注力してきましたが、近年、ご自身の意思を残しておこうと考える方が明らかに増えてきていると感じます。
また、家族の在り方などの変化もあり、ご自身の遺産を応援したい公益団体などに送る「遺贈寄付」を見かけます。
遺贈寄付は生前に遺言を残すことで、ご自身が希望する先に死後、財産を寄付する仕組みです。
相続人となる身寄りがいない方、家族関係等で様々な問題がある方などで財産を有効に活用したいと考える方の利用が増えています。
相続人がいない方が亡くなった場合、遺産は相続財産管理人の選任により様々な手続きを経て、最終的には国庫に帰属することになります。
令和4年度に国庫に帰属した遺産額は768億円で記録上過去最多額でした。ただし、遺贈寄付は遺贈する相手や財産によって、思わぬ税金がかかってきたりするケースもあり、注意が必要です。
元気なうちに、健全な判断ができるうちに…遺贈寄付にとどまらず、スムーズな相続は誰しもの願いですね。