預貯金口座管理制度
相続の仕事をしていると、亡くなった方の預金口座すべての洗い出しが困難なケースがよくあります。
おおよその見当はつくものの、一部が抜け落ちていて、税務調査により発覚することもしばしばです。
遺産分割協議が難航したケースなどは、新に発覚した預金について再度協議を行わなければなりません。
現在、預金口座を捜す際には、金融機関ごとにコツコツと照会をかけるしか方法がありませんが、
2023年以降に一括して預金口座を把握できる【預貯金口座管理制度】という制度が開始する予定です。
預金者自らの意思で自分が所有している預金口座とマイナンバーを紐づけしておくことで、残された相続人は一括して預金口座を把握できるというものです。
「預金者自らの意思で」がミソです。
預金口座とマイナンバーの紐づけの義務化ではありませんが、管理されている感じは否めませんね。
しかし、場合によっては大変便利な制度になり得ると思います。