人的資本
「利益=粗利-コスト」これはよくある公式です。
この公式によるとコストは利益を減らす要素と捉えられます。
「粗利=利益+コスト」と並び変えてみると、コストが増えれば粗利が増えるということになりますね。
ここでいうコストを人件費と読み替えればいかがでしょうか?この2つの算式によると
①人件費を増やすと利益は減る
②人件費を増やせば粗利が増える
という考え方が浮かびます。②の考え方は「人は原価に価値を付加する存在である」
という人的資本の考え方に基づいています。
人は能力、経験、知識をもっており、それらを使うことで利益を創造する存在となります。
人に投資し、人が持つ能力等を高めれば利益は拡大し、
さらに能力等はいったん身につけば、長きにわたり利用できます。
つまり人は「企業の利益の源泉」となるべき資本だということです。
最低賃金が上昇し、人材不足も深刻化しています。私たち中小企業はどう舵をきるのか?
人的資本がまさに問われていると実感します。